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台湾生活を写真で記録

2014/03/13

思うことあれこれ

このところ外食もせず、うちでおとなしくする日が続いています。

前に書いたことがある、鍋のチェーン店『鼎王』。の偽装問題・・・が影響しているわけではないが。なんとなく出不精。

ここは(問題が明るみになるまでは)ものすごく繁盛していて、昨年のボーナスは5ヶ月、尾牙(忘年会)は計120卓・1200万元を費やし、尾牙での賞品予算は600万元とかいうニュースが出ていたほど。

冴えない中小企業に勤め、時間に縛られ給料を絞られるのがバカバカしく思えますなぁ。

で、話戻って偽装問題。ここは麻辣鍋と酸白菜の鴛鴦鍋がメインでしたが、この麻辣鍋のベースが「32種類の漢方とたっぷりの野菜をを煮出して作った」ものとして売り出していたのが、実は漢方ちょっとと固形ブイヨンを使用していたという話で。しかも、農薬残留、重金属も検出されたとか。

いったん叩かれ始めると怖いもので、食材についてつつかれ、店舗についてつつかれ(建築違反の可能性とか)、次々と身包みを剥がされ、この問題はそもそもオーナーの持ち株を巡るトラブルに起因しているとか、そんな話。

私の知り合いは、あそこは稼ぎすぎたんだよ、と。

庶民には遠い世界の夢物語ですが、お金と、そのバルーンの膨らみの可能性が大きければ大きいほど、寄ってくる人が多くて、また突付いて潰そうとする人が出てくるのかもしれませんね。
客として行く分には、怠慢で閑散としている店よりも、従業員の教育がしっかりされていて繁盛している店に行きたくなる。

ここね、それなりに美味しかったと思うんですよ。たとえそのスープにブイヨンを使っていたとしてもね!(でもさすがに重金属が出たのはまずいが)

難点を言えば、人数に関係ない制限時間90分と、店内で食べず持ち帰りオンリー客へのサービスがひどい。持ち帰りの最低消費がいくらだったっけ。800元とか?あやふやですが、とにかくとんでもなく高かったんでした。

とはいえ、営業停止に追い込まれる可能性もチラチラありそうな、なさそうな。

で、系列店の『無老鍋』も、ここも書いたことがありますが、こちらも突付かれ始めました。スープに入っている「枸杞」に農薬残留、しかもそれが発がん性のものだというので大打撃。

うん、確かに、オレンジ色の枸杞がね、たくさん入っていましたさ。ははは。食べちゃったものは仕方ない。

こうして、知らず知らずのうちに色んなものを摂取してしまうんですねー。よいものも、悪いものも。

先日、地方で(商売ではなく趣味で)無農薬有機農業をしているAさんとご飯を食べる機会があって、共通の知り合いBさんの家で、Bさんの手作り料理を頂いたんですけれど、Bさんの”手作り”料理にもかかわらず、Aさんの箸は進まず。

食後に出てきたプチトマト(こちらではデザート感覚で食べますの)にも、一切手を出さず。
たぶん、いくらBさんの手作りとはいえ、食材の出所が不明で、農薬やらナニやらカニやらを考えた時に、げんなりしたのかもしれません。

「このプチトマト、有機栽培なのよ、すごく甘くて美味しいから食べてみて!」とBさんからすすめられても、笑顔でかわすAさん。

そして「トマトってかなりの農薬を使うんだよ・・・」と、私の耳元で囁いていました。

私、ここまで書いて、一体何が言いたいのかというと、なんだろうな。色々複雑だよね!

オット氏の実家の広い空き地(現在ごみ貯め場と化している場所)で、野菜なんか育てちゃったらどうかしら♪

って思ったこともあるけれど、これまで放置されていたありとあらゆるごみを見てきて、確実に、あの地は土壌汚染が起きているな、と思ったりして。

そうなると、無農薬で有機栽培を頑張ったとしても、土地が汚染されていたならば、育てて実ったものは、安全とはいえなくなるわけでしょ?

土に種を蒔いて、水をかけて育てただけなのに、その実から重金属が検出されたりとかしたら、ほんとわけわからん。

そういう、見えないものって、嫌だなーと。

そんなことを考えていたら、福島や原発の問題で住まいを、農業を、漁業を、その他たくさんの暮らしの根本に係るものやことを諦めざるを得なくなってしまった人たちの心情はどれほどかと。もう3年経つ。

うーん。

私が感じた嫌だなーとは、レベルも次元も違うんだろな、と。

それでも、生活はしないといけないし、食べないといけないわけで。

全然まとまってないけど、虚無感と伴走してこういうもやもやしたものが去来する今日この頃。
楽しいことだけして過ごしたい、って思って、今でもそう思ってるんだけど、現実はなかなかそう行うに易くないものですね。

3年位前に阿里山で撮った写真。旅、したくなってきたなぁ!


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