いろんな台湾 いろんな風景
台湾生活を写真で記録

2017/01/20

ジュケン

さて、台湾の学校のほとんどが今週学期末、来週から冬休みです。

そして、新学期9月始まりの台湾で、今年の高校受験は5/20‐21の二日間となりました。

娘ちゃんが、受験モードに入りましたが、台湾の受験は日本と様式がだいぶ異なります。

長いこと説明を受けてきましたが、つい先日、やっとその全貌を理解しました(;´д`)

私の記憶では、日本だと、先に私立をいくつか受験して、その後日程をずらして公立の受験。

台湾では「會考」と呼ばれる全国統一のテストのみ。日本の大学センター入試試験の高校入試版、という感じでしょうか。試験内容は5教科+作文です。

そして高校受験の点数設定がかなり特殊。

総合得点100点満点として、そのうち、志願序が30点、多元発展項目が40点、會考が30点という配点になっています。

なんと、會考だけのテストですべてが決まるわけではない!?

細かく見てみましょう。志願序というのは、會考の成績が出てから、入りたい高校=志願高を最多30まで列挙して提出するのですが、志願序列の上位の高校に入れるほど点数が高くなるという仕組み。

偏差値55の人が、成績相応の高校を第一志望にしていて合格すると30点もらえるが、偏差値70以上の間違っても入れない学校を志望序列の上位に持ってきて、結果合格したのが第15志望の高校だった場合、29点になる。というようなもの。でもこれは、ほとんどの人が成績相応の志願を提出するので、みな30点獲得できるはず。

多元発展項目というのは、内申点のようなもので、中学時代のボランティア時数や英検成績、体力テストの結果などが反映されます。これはほとんどの生徒が、ちゃんとやっていれば40点の持ち点をとれます。

というわけで、こんなシチメンドクサイ仕組みでありながら、結局會考の成績が全てになるという、ちゃんちゃらおかしいシステム。

しかも、會考の採点方法は、点数制ではなく、ABC評価(゜□゜;)


これは昨年の参考分。難しい~~(;´д`)

台湾で秀才どころの高校はどこも最低5Aが必要。つまり、5教科すべてでA以上をとらなくてはならい。全ての教科でまんべんなく成績がよくないとダメなのです。

昨年の例では、台北で最も優秀な建中と北一女は、3科目A++、2科目A+、作文が5級(1-6級で、6級が一番上)以上で合格圏内。一つでもBが入ると希望なし。

テストを受けて、自分の成績を知ってから、それに合った志願申請を提出して合格発表を待つ、という順になります。しかも、志願申請はネットでするんだそうですよ。進んでますね。

志望校は30書けるので、必ずどこかに入れるようになっています。滑り止めをどこにするか悩んだり、私立の受験費捻出に頭を痛めたりする必要がない。必ずどこかに入れるのは、それはそれで優しい仕組みですね。

受験まであと4か月。悔いのないように頑張ってほしいものです。

2017/01/17

去年読んだ本(2016)

2016年はあまり本が読めなかったんですね。

何をしていたのか実感を掴めないままに、時間に押し流されて、気づけばもう2017年で。

ちょっと遅いですが、メモっておきたいと思います。2016年に読んだ本を。

読んだ順 ★はあくまで私の個人的な採点 【再】は本棚から処分する前の再読分

  1. スタンフォードの自分を変える教室(ケリー・マクゴニガル)★★★★★
  2. 夏の庭(湯本 香樹実)★★★★
  3. あのとき始まったことのすべて (中村 航)★★★
  4. アントキノイノチ(さだまさし)★★★★
  5. 下町ロケット2 ガウディ計画(池井戸 潤)★★★
  6. 新装版 天璋院篤姫(上) (宮尾 登美子)★★★★
  7. 新装版 天璋院篤姫(下) (宮尾 登美子)★★★★
  8. とんび(重松 清)★★★★
  9. エイジ(重松 清)★★★
  10. 局アナ 安住紳一郎(安住紳一郎)★★★
  11. 赤めだか(立川 談春)★★★★
  12. トワイライト(重松 清)★★
  13. 銀二貫(高田 郁)★★★★
  14. あきない世傳 金と銀 源流篇(高田 郁)★★★★★
  15. まんまこと(畠中 恵)★★★★
  16. 本日は、お日柄もよく(原田マハ)★★★★
  17. 【再】あなたの話はなぜ「通じない」のか(山田ズーニー)★★★★★
  18. 【再】さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 ★★★
  19. 【再】お金は銀行に預けるな(勝間 和代)★★
  20. 奇跡を起こす 見えないものを見る力(木村 秋則)★★★★
  21. 完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込(若林 正恭)★★★★
  22. ちょっと面白い話(マーク・トウェイン)★★★
  23. 窓の魚(西 加奈子)★
  24. 【再】球形の季節(恩田 陸)★★
  25. 【再】六番目の小夜子(恩田 陸)★★★
  26. 【再】「ザ・マネーゲーム」から脱出する法 ★★★★
  27. こいしり(畠中 恵)★★★★
  28. こいわすれ(畠中 恵)★★★★
  29. あきない世傳金と銀〈2〉早瀬篇(高田 郁)★★★★★
  30. プリズンホテル〈1〉夏(浅田 次郎)★★
  31. 出世花(高田 郁)★★★★★
  32. 大人のコミュニケーション術 渡る世間は罠だらけ (辛酸 なめ子)★★★

2016年も引き続き高田郁の本に、ぐーーーっと心を鷲掴みにされて。よかったですわぁ。

去年は九州旅行に行く前に篤姫を読んだのですが、読んでよかった。鹿児島に行くなら、篤姫を読んでから行くべし。あぁ、また鹿児島行きたいな!

本棚整理で再読しながら、2017年は50冊は読もう。うん。

語学力を向上させるために、中国語の本も3冊以上読みたいですわ!

2017/01/16

2017

2017年になってもう半月が過ぎました。

介護問題の次は、実家問題。

親が住んでいた家をどうするか、これもまた悩むところですよね。それが田舎であればさらに悩むところ。将来そこに帰って住むのか、それとも住まないのか。人に貸すのか、民宿とかにするのか、はたまた放置か。

嫁の本音としては、誰も住まない山の中の実家が廃墟と化そうが痛くも痒くもない、なんて思っていたのですが、実家を最低でも住めるレベルまで蘇らせたいオット氏との温度差から、衝突を繰り返し、すったもんだの先月(年末)。

土地を荒れ放題にしておくなんて、風水的にも悪いし、運気にも絶対影響するだろう。自分たちと子供の将来を思って、絶対になんとかしたいというオット氏。

いよいよ私も腹を括りまして、現在誰も住んでおらず、日に日に廃墟感の増すオット氏の実家を生き返らせるべく、毎週末毎にオット氏と実家に通うようになりました。平日は仕事、週末は実家で肉体労働。辛い、アラフォー。中年太りをする暇もなく。

お金があれば、どーんと払って、どーんときれいにする事も出来ましょうが、その財力はない。というか、なんで住まない実家にお金を費やさなくちゃならんのよ?

となると、時間を費やして、自分でやるしかない・・・。

まず手をつけたのは、長年開かずの間と化していたレンガ小屋。

白黒で撮ると、ちょっとは風情も感じられようか。

しかし、開けてビックリ、ごみだらけ!!!義父が貯めに貯めた、わけわからんものの山。宝の山に非ず。ごみ屋敷の成れの果て。

こんなんですよ。

こっちの方が怖いか。
白い綿の山は、多分布団用の綿。黄色いのはホース。綿山の下には、用途不明のビニールが10キロ分以上。そのほかにも、タイヤやレンガやコンクリの塊、パイプ、ネジ、容器、機械、原形不明の固形物体とか、絨毯とか。

ほんと勘弁してくれ(;´д`)

オット氏と私の二人ではなんともならないので、おじさん二人に日給を払って、ごみ処理を手伝ってもらいました。

リサイクルセンターからトラックを借りてきて、リサイクルに回せるものは荷台に積み込み、センターに持ち込むこと3往復。

その他のごみは、肥料袋やゴミ袋に詰めて・・・数え忘れましたがたぶん40袋以上あったか・・・・それらは清掃局にお金を払って処分してもらいました。1350元也。

おじさん二人が手伝ってくれたからよかったものの、そうでなければ心が折れていたでしょう。

丸一日かかって、ごみの搬出完了!!

すっからかんになりました。

上を見上げると屋根も抜け落ち、ビンロウの木が覗いています。
そして、後日また別の人にお願いして、瓦礫の撤去。

全てを撤去した後の小屋は、おんぼろレンガ壁面を残すのみとなりました。

で、ここをちょっと昔っぽい平屋にしたいんだそうです。できるのか?ほぼ廃墟だけど?夢見てない?

そして、庭の木の伐採や整地とかも平行してやって。

先週末は、長年悩みの種になっていた実家の『壁癌』を処理すべく、ベランダの防水処理を。

壁癌は、台湾の古い住宅によくみられる問題。古い住宅は、建築当時、防水処理がされていなかったがために、雨水や湿気が徐々に外壁やベランダや隙間等から家の中に浸透し、内壁を蝕み、まるで癌に侵されたように広がっていくことからその名がついたのではないかと、勝手に想像しますが、これがなかなか厄介で。

この色が変わっているところが屋内の壁癌。

やばそうでしょう。ひどいところは粉吹いてるんですよ。


高雄の業者に見積もりをお願いしたところ、ベランダの防水処理は、簡単な処置で3万元(ベランダ1箇所、約15坪)、ちゃんとした処置で5万元だと。で、実家には大きなベランダが全部で3箇所あるので、ちゃんとお願いするとしたら、それだけで15万元とか掛かるという・・・。ちなみに、家の中の内壁は、一坪5千元とのお見積り。ムダに広い家なので、修繕だけで50万元以上掛かりそうな・・・・(眩暈)

あんまりに高いので、六亀のツテを頼ってやってくれそうな人を呼んで見てもらったら、「できるよ、こんなの簡単だよ~」 って言って見積りを出さない人や、 「これくらいならさ、やろうと思えば自分で出来るんじゃないの?」 って、完全にやる気ない人とか、そんなんばっかり。

で結局、DIYです。今度はおじさん一人と、若いお兄ちゃん一人に日雇いで来てもらいました。

ベランダの防水処理は、晴れている日にやるのが大原則のはずが、なんと先週末は寒波が来て、あいにくの小雨。それでも、涼しくていいじゃないか、なんて言って、やると決めたら譲らないオット氏。

労働は朝8時から夕方5時まで、2日掛けて、3つあるうちのベランダの2つをやり遂げました。

処理前(壁際の黒ずみは苔)

途中(苔などの汚い部分を取り払う作業後)

処理後(色が濃い部分は、撥水セメントという処理剤を塗った箇所)

まー、DIYだし、物干し用のベランダなので、みたくれは悪くても浸水さえしなければいいってことにしよう!!(効果があることを祈る)

これと同時に、義父の色んなものの整理も行っていますが、これもまた大変で。(義父はまだ健在だけれど)遺品整理の大変さ、っていうのが分かった気がします。

虫食ってる物や完全に不要な物は捨て、必要な物は後からでも分かるように整理。

本当に申し訳ないほどに沢山の物を捨てさせてもらいました、この嫁めが。

でも捨てようかどうしようか迷う物ってあるじゃないですか。例えば、この大量の鍵とか。
 数えてみたら62本もありましたよ。どれも家の鍵に非ず。どこ用の鍵よ?

あと、処分に迷うものといえば、写真。昔飼ってた鹿の写真とかもあって。(義父は学校で教師をする傍ら、副業として山羊や鹿を飼っていた時期があり、オット氏は山羊の乳を飲んで育ったとかいう話www)
これら全てその人や家族が生きていた証で、歴史。それを処分するって、結構な気苦労。

そして、見ていいのか悪いのか、義父の日記も見つけてしまいました。。。

で、私、決めました。何歳まで生きられるかわからないですけど、自分の死後、家人に見られたくないものは、2020年までに処分しますわ!!

そんなこんなでスタートした2017年。年末にはこれら一連のことが円満解決していますように!